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二杯の天丼はとても食べられない

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「二杯の天丼はうまく食えぬ」

この言葉は、本多静六さんの名著『私の財産告白』の中に登場します。

短い一言ですが、人生の本質を突いているように思います。

 

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たとえば「天丼」を「ビール」に置き換えると、ぐっと身近に感じられます。

「二倍の贅沢をしても、満足度は二倍にはならない」

「贅沢と幸福は、必ずしも比例しない」

そんな意味として、私はこの言葉を受け取っています。

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時々、自分への戒めとして、この言葉を思い出すために外食ではあえて天丼を選びます。

しかし最近は、別の理由で“二杯目”を控えるようになりました。

FreeStyleリブレ2で血糖値をモニタリングして以来、「この天丼を二杯食べたら血糖値が爆上がり確定…!」と想像してしまうのです。

もはや心ではなく体が「もう無理です」と言っている感じです(笑)。

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出口治明さんの『「お金」の教養』という本には、年齢を重ねるとともに活動量や食事量、そして消費行動も自然と減っていくことが分かりやすく書かれています。

確かに、私たちはみんな平等に年を取り、少しずつ体の機能も変化していきます。

だからこそ、「贅沢」で満足を得るよりも、「今をどう心地よく生きるか」が大事になってくるのだと思います。

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私にとっての“心地よい今”は、散歩などの適度な運動でリフレッシュし、頭を使って考え、自炊でバランスの良い食事を楽しみ、しっかり眠ること。

なんてことのない日常ですが、結局のところ、平凡で規則正しい生活こそが一番の贅沢なのかもしれません。

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「二杯の天丼はうまく食えぬ」

この言葉を思い出すたび、私は今日も一杯の天丼を、感謝しながらゆっくり味わっています。

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今年は「モノ消費」から「コト消費=経験」にシフトチェンジしたいと思っています!