「自発的」に行ったことは全て「遊び」になるかもしれない
「遊び」はただ楽しめばよく、それを通して何かを得ようとする必要はない
【読書記録と雑感】
定年後の遊び方
赤井誠生 さん著
毎日新聞出版
「おーい、イソノ〜、遊ぼうぜ〜!」
子供の頃は毎日の遊びがどうしてあんなに楽しかったんでしょう?
大人になっても楽しく遊ぶことはできるんでしょうか?
今日は読書記録 &雑感です
大阪大学の心理学研究者が
ご自身が定年退職された後に
「定年後の遊び」をテーマに書かれた本
何となく手に取りましたが
私にとっては大きなヒットでした
随所に心理学的な考え方が紹介され
しかし非常に簡単な表現で、カジュアルに読みやすくまとめられています
「専門家が書く本は難しい」
というイメージを良い意味で裏切っています
大学院生時代の「麻雀に明け暮れた日々」などの記述も
私に勇気をくれました(笑)
私も大学生時代に
「ファイナルファンタジーやストリートファイター2」
に明け暮れた経験がありますので!
ただ、思い切り打ち込んだからこそ、今はその反動でゲームを卒業できました
さて、
忙しい毎日を過ごしていると忘れがちですが
そもそも私たちは「動物」です
本書ではまず、難しいことを考える前に、
私たちには「生きるための基本的な欲求」
があることが述べられています
食欲や睡眠欲、○○欲、、、などですね
これを意識して満たすだけでも、日々の生活が良い方向に変わりそうです
ちょっと脱線して
本書の内容に反論ですが
「お腹が空けば、気にせず食べれば良い」
という意見には
「お腹が空いても1時間我慢すると
長寿遺伝子が活性化されるんですよ!」
と私は言いたいです(笑)
話は本書の雑感に戻ります
本書では、基本的欲求について述べられた上で
「遊び」についての心理学的な知見が紹介されています
私がざっくりまとめると
「遊び」とは
・他人から言われたことではなく、自分がやりたくてやること(自発的)
・その遊び自体を楽しむのが目的であること
(遊びを通して何かを得たり、何かを学んだりすることが目的ではない)
本書では心理学の実験がいくつか紹介されていますが
パズルなどの遊びに金銭的な報酬を与えると、
被験者は「遊んでいるという感情、パズルへの興味」がなくなるそうです
色々と考えさせられます、、、
他にも楽しい心理学実験が紹介されていますので
遊びを深く考えたい方はぜひ本書をご覧ください
遊びを極めると人生はきっと豊かになると思います!
※以下、ネタバレ含みます※
本書の最後の最後に記載されていた一文
※以下、本書より引用※
「宿題終わったから、遊んでもええんやで」
※引用終わり※
あなたの人生の宿題は何でしょうか?
そしてその宿題はどれくらい終わっていますか??
「宿題を終わらせたら、目一杯遊んでいいんだ!」
なんだかとても勇気づけられる一文でした
そもそも私たちの宿題って何でしょうか?
親の期待に応える?
子供を一人前に育てあげる?
ローンの返済?
老後資金の準備?
親の介護?
社会への貢献?
自己実現??
中には終わりのない宿題もありそうですね
まずは何が宿題かを意識するのも良いかもしれません
私も早く人生の宿題を片付けて
「宿題終わったんだから、1日中テレビ見ててもいいじゃないか」
「1日中、好きなことしててもいいじゃないか」
と胸を張って言えるように
まずは、目の前の宿題を頑張ります!
そもそも、既に宿題を終えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なんだか、なんだか、、、
人生について考えさせられる一冊でした
先達から学ぶことは多いと感じました
【以下、Amazonより引用】
これからは自由だ!
だが「何をすればいいのか」という漠然とした不安はないだろうか。
心理学者が贈る定年後の「遊び論」。
私たちは挟まれてきた。上司と部下に、仕事と家庭に。
全ての人は自分の欲求と社会の欲求に挟まれてきたのだ。
定年後は通勤もなく、退屈な会議もない。待ちに待った自由な時間のはずなのに、「何をすればいいのか」と漠然とした不安が出てきてしまう。
心理学をベースに漠然とした不安の根源を解説し、定年後の楽しみ方、遊び方を具体的に、ユーモラスに解説していく。
【引用終わり】