ラスベガスのカジノと聞くと、派手なルーレットやポーカーのテーブルを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし現実には、カジノで一番利益を稼いでいるのはスロットマシンだそうです。
.
マイケル・イースター著、「満足できない脳」という本を読んでいます。
この本によれば、スロットマシンは、アメリカ全体で年間300億ドル以上の利益を生み出しているそうです。
さらに、注目したいのは「利益」ということです。
「売上」ではありません。
売上で考えると、さらに大きな金額になるでしょう。
.
ギャンブルをしない人からすると、こんなふうに思うかもしれません。
「ギャンブルでは、負ける確率が高いのは分かるはず」
「それでも続けてしまうのは意志が弱いからでは?」
.
しかし、先ほどの本を読むと、そんなに簡単なものではない、ということがよくわかります。
そこには、人間の本能に深く刺さるような、
「やめられなくなる仕組み」が組み込まれているというのです。
.
しかもそれは偶然できたものではなく、戦略的に組み込まれたものです。
優秀な研究者たちや企業の資金によって、
「どうすればゲームから人が離れなくなるのか」という研究が続けられ、様々な製品に活用されているようです。
書籍の中で名前が挙げられていた企業は、どれも耳にしたことのある有名企業ばかりでした。
.
日本で考えると、ギャンブルの場所はある程度区別されているイメージがあります。
例えば未成年は入れない場所だったり、専用の施設だったりします。
.
しかしこの本を読んだあとに周りを見てみると、必ずしもそうではないことに気づきます。
例えば身の回りには、子供向けのゲームやおもちゃの中にもギャンブルを思わせるものがたくさんあります。
.
さらに視野を広げてみると、
「依存させる仕組み」を取り入れた商品やサービスは、私たちの身の回りに山のように存在しています。
「損をしていると分かっているのに、やめられない」。
そんな仕組みが、さまざまな形で使われています。
.
私たちは、自分で選んでいるつもりになります。
でも実は、最先端の心理学や技術によって「選ばされている」のかもしれません。
自分の意思で時間やお金を使っていると思っていても、
実はうまく誘導されているのかもしれない。
.
このような実情を知ると、
大事なのは、時々立ち止まって考えることなのだと思います。
「これは本当に自分が欲しいものだろうか?」
「それとも、そう思わされているだけだろうか?」
.
簡単に変えることのできない、私たちの本能。
そんな本能を研究している人たちは、世界トップクラスの頭脳を持った人たちです。
研究には最先端のテクノロジーが使われています。
このような状況ですから、一般人は知らないうちに簡単に飲み込まれてしまいそうです。
.
だからこそ、「自分は、何を望んでいるのか。本当に望んでいるのか。」
そんな問いを、自分に投げかける事が大事だなと思いました。
しかし、そんな付け焼き刃で対抗できるものなのか。。。
もしかしたら、深く考えずに飲み込まれてしまった方が、「周到に設計された」幸福感に没頭できるのかもしれません。。。
有名な映画「マトリックス」を思い出しました。
.
今年は「すでに持っているもの」を、愛着を持って使い倒します!